HOME >> OpenSpace >> 四国八十八ヶ所巡りの旅 >> 第70番札所〜72番札所

小笠原 卓

●第70番札所 本山寺
どっしりとした仁王門。屋根の曲線が美しい本堂、澄みきった青空に、端正な五重塔がそびえ立つ。本山寺橋を渡り、境内に入る。七宝山本山寺。ご本尊は馬頭観世音寺菩薩。弘法大師が阿波の祖屋方面から伐採した用材で作った。「一夜建立」といわれる本堂が立つ。国宝の本尊、馬頭観世音菩薩と脇仏の阿弥陀如来、薬師如来が刻んだといわれる。田園風景の中にあり、石段も坂もない広々とした境内に老松が、なんともいえない風情を添えていた。
●第71番札所 弥谷寺
山の中腹にあって、霊場として雰囲気が強く漂う寺。急な坂道と石段は長く苦しい。
木立の茂った昼なお暗い参道の両側に、苔むした岩壁、石仏が点在。霊山の気配を感じる。清雲橋を渡り、さらに百八階段を登ると、大師の手堀を言われる「獅子の岩窟」大師堂が建つ。剣五山弥谷寺。ご本尊は千手観世音菩薩。
弘法大師がこの山中で修行中、空から五本の剣が降ってきて金剛王権現のお告げを聞き、山号を剣五山、寺号を弥谷寺と改め、千手観世音菩薩を刻んで安置したといわれている。
●第72番札所 曼茶羅時
閑静な住宅地と田んぼやミカン畑に囲まれたところに仁王門があった。
「不老松」と書かれた標門が門の前に立つ。くぐると正面に本堂、左に大師堂と鐘楼がある。
円形に大きく広がった鮮やかな緑とたたえる松の木がある。樹齢約千二百年の笠松と呼ばれる弘法大師お手植えのものという。我拝師山曼茶羅寺。
ご本尊は大日如来。ご本堂の前に漂白の歌人西行法師が昼寝した跡という「昼寝石」が残っている。桜の根元に笠を忘れたという「笠掛桜」も残る。我拝師山の山容を眺めながら、ミカン畑の坂道をのぼって行く。次の札所出釈迦寺はすぐ。

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