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  • 四国八十八ヶ所巡りの旅

小笠原 卓

●第76番札所 金倉寺
古い町並みに足を運ぶ。軒吊り看板に格子戸が残る。木造の旅館が目に付く。党利から石畳の参道へ。仁王門をくぐると広い閑静な境内だ。その昔、坊舎百三十二年坊あったという隆盛期の頃がうかがえる。楠の大樹がうっそうと茂り正面に本堂がある。
左手に子育て鬼子母神がまつられている堂、つづいて観音堂、弘法大師と智証大師をまつる大師堂が並ぶ。古めかしい鐘楼が印象的で歴史の重みが漂う。観音寺師団長になったの時の乃木希典の乃木将軍の妻返し松の碑が立っている。
●第77番札所 道隆寺
寺の前には食品工場がある。この寺から丸亀市内に行けば渦潮電機の寮がある。仁王門から本堂まで、観音像がずらりと並んでおり壮観だ。
桑多山道隆寺。ご本尊は薬師如来。かつてあたりは土地の豪族、和気道隆の桑畑で、ある日、道隆は桑畑で光る桑の木を見つけ矢を放った。近づいて見ると乳母が矢を受けて倒れていた。心痛の道隆は、桑の木で薬師如来を刻み堂を建てて安置したのがこの寺の始まりといわれる。この札所も弘法大師の親戚筋の古寺である。
御門三郎が大師の前にひざまずく像が、多宝塔わきにある。
●第78番札所 豪照寺
大吉地蔵前の坂道を上がっていくと、玉砂利が敷き詰められた前庭に入る。
視界が開け宇多津の町を眼下に、青い瀬戸内海が目に入る。石段をあがると二層の屋根の本堂。さらに左手の石段へ歩くと大師堂。この大師堂前に万体観音洞があり、金色に輝き整然と並ぶ小さな観音像の群像に、圧倒されてしまう。
仏光山豪照寺。ご本尊は阿弥陀如来。遠く離れた島々にまで、美しい音色を響かせたという、三百年あまり昔に泉州堺の名人が鋳造した梵鐘がぶらさがる鐘楼がある。

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